5.革命装置



 その光景をじっと観察している視点があった。
 息を殺して草むらに潜んでいる。
 視点が呟いた。
「あの時計が……」
 突然、棗恭介があたりを見回した。
 草むらの彼女――西園美鳥が姿を隠すのに間一髪。
(あぶない、あぶない……)
 西園美鳥は冷や汗をぬぐう。
 しかし――と、彼女は思い出す。
(あれが、棗恭介の能力……まるで、時風瞬の革命装置<レヴォリュートリック>じゃない……!!)

(続)


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